塩井の失敗談⑫　～分譲マンションの賃貸管理について～ | バイリンク株式会社

こんにちは、バイリンク株式会社の塩井です。

完結編を書こうと思っていたのですが、なぜか体調不良のため今回はさらっと失敗談を書こうと思います。土日は基本元気な塩井ですが、今日はなぜかお腹の張りがすごく息を吸うのが苦しいです。昼間に案内に行ったのですが、笑うのも苦しく案内中終始気持ち悪い笑い方だったのが悔やまれます。

まあ私の体調不良は置いといて、久しぶりの失敗談ですが今回は分譲マンションの賃貸管理についての失敗談です。分譲マンションの賃貸管理って正直どこまで付き合うかのラインが結構難しいです。基本は分譲マンション自体に管理会社が入っていますし、やることと言えば家賃管理、賃貸募集、オーナーと店子の間の連絡窓口になるくらいですが、ここ最近担当している賃貸管理の物件が、非常に手がかかるもので結構骨が折れる業務です。

管理組合の力が大きく、かなり細かいマンションなのですが先日歯医者さんの賃貸付けをしてからかなり気を使っております。分譲マンションに入っている事業用の区画だと「管理組合による業種の承認」や「工事の承認」というのは当たり前にある話なんですが、まあそれが細かいんです。村社会的なマンションというと言い方が悪いかもしれませんが、書類のやり取りだけでは通らず、毎回理事会への出席を求められます。昔から住んでおり幅を利かせた重鎮みたいな方達からまあまあ詰められます。工事についても工程表と工事内容の概要だけでは許可をいただけず、業者をお呼びして分かりやすい書類を作成しいちいち詳細を説明しないといけません。

分譲会社の管理会社の担当に、「弊社はあくまで区分のオーナーから賃貸管理を任されている会社で、マンション全体の管理会社は御社なので、管理組合の細かい承認や運営に関するところに関しては、直接店子や業者に連絡させますのでやり取りして下さい」とお願いしたのですが、「それは出来ない、御社を間に入れて弊社に連絡下さい」と言われてしまい、正直ここまで間に入ってやる必要あるのかなと思うことも多々あるのですが、賃貸付けをした以上開業に向けて最後までサポートしようと最近頑張っております。管理会社の担当もかなり管理組合にびびりちらかしており、極力自分の責任になることは避けたいので私を間に入れようとしているのが見え見えではあるのですが、、、

少し愚痴っぽくなってしまいましたが、逆にそれだけしっかり管理されているマンションということですので見方を変えると良い話かもしれません。

前置きが長くなりましたが、具体的に何が失敗だったのかと言うと「情報統制」です。

開業に向けて非常に多くの者が絡んでおり、主に歯医者さんの客付け業者、医療系コンサル会社、解体業者、看板屋、足場屋、内装業者、店子、管理会社、管理組合、等々です。

これだけ多くの業者が絡んでいるので、私に上がってくる話もあれば店子で止まっている話、逆に管理組合から管理会社で話が止まっていたりと情報が乱立しており私が把握していることと把握できていないことが多々あり、それが原因でトラブルになってしまいました。

よくある話ではあるのですが、先日解体業者がスケルトンにする際火災報知器を鳴らしてしまいマンションに消防車が来る騒ぎになったそうです。それは別に工事をしているとあることなので特に気にはしてなかったのですが、解体業者が実はガスの配管も傷つけていたそうで、マンションの住居部分を含む全てのガスが止まってしまっていたそうです。解体業者が修理代金を手出しされて、ガスの供給は再開されたそうなんですがそれが私にまで話が上がっておらず、前回の理事会で原因は何だったのか聞かれ発覚しました。

まったく聞いていない話なので確認しますとしか答えようがなく、なぜ把握していないのかかなり詰められました。管理会社の担当は、「私は塩井さんに電話して確かに報告しましたよね？」と理事会の重鎮達に怒られたくないのかすごい剣幕で詰め寄ってきますし、まあ大変でした。それほどのことなら忘れる訳ないですし、管理会社からきた電話は確かに火災報知器の件だけだったと覚えています。

後々確認したところ、発注者である店子も聞いていない話で業者が隠していたそうです。でももちろん管理会社や住民には知られているわけで、そういった事態になりました。私も事前にトラブルを聞いていれば、なぜそうなったのか説明できるくらいのことは事前に準備して理事会に出席していましたが、管理会社からの連絡もなく、店子からの連絡もない、業者からの連絡もないとなるとどうすることも出来ませんでした。

ここで得た教訓は意外と皆テキトウということです。車の免許講習じゃないですが、だろう運転はやめて、かもしれない運転を心掛けないといけません。個人ではなく、プロの業者だからといってまさかそんなことない「だろう」という思い込みに足をすくわれます。今回も「普通」は何かあったら管理会社や店子、業者から報告が上がってくる「だろう」と慢心していた自分の責任です。

不動産会社を転々とした経験がある私が毎回どの会社に行っても共通して上席に言われることを思い出したのですが、「意外とアホな業者が多いから信用するな」ということです。

今回はその戒めになりました。それ以降は、基本的にすべてのことは塩井に話を上げるよう統制し、逐一報告や根回しをしているので特にトラブルは起こっていないのですが、開業までドキドキの毎日です。

体調不良と言いながら書いてみると意外とがっつりブログになりました。

早々に体調を治し、また来週からも頑張ります。

ここまでお読みいただきありがとうございました。