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梅田で働く不動産屋の日記
塩井の失敗談㉚ ~物件引き渡し後のトラブルについて~
2024-10-31
こんにちは、バイリンク株式会社の塩井です。
今回は物件引き渡し後のトラブルについて書こうと思います。
個人的な感覚にはなりますが、事業用不動産の引き渡し後のトラブルで多いのは売買賃貸問わず工事関係だと感じます。
弊社でも今年数件同じようなケースがあったのですが、家主・売主側が行う工事と賃借人・買主側が行う工事の期間がバッティングした際に起こりやすいです。特にA工事とC工事の期間が被る時は要注意ですね。
元々こちら側で改装予定だったA工事はもちろんスムーズにいくのですが、追加工事の依頼があった場合や工事が引き渡し日までに間に合わずフリーレントを設定している場合に借主側・買主側の工事と被った際はトラブルが起こりやすく、これを防ぐには経験上営業が最後まで間に入って調整することです。
多くの営業が「後は工事業者さん同士で話して上手いことやってください」と投げてしまうと思うのですが、工事内容によってはどちらかの工事が完了するまで現場に職人さんが入れなかったり、工程表通りに進まないことがあるので引き渡し後の追加工事だろうが何だろうが基本的に僕は間に入るようにしています。工事業者同士、お客様と工事業者で直接やりとりしてくださいというのは営業の私も気持ちは分かるのですが、それでスムーズに進んでいるところを見たことがありません。
そもそも工事業者さんなんて客商売というより職人肌の人が多い業界ですし、レスポンスの速さや何か不安材料がある時に事前に根回しするなど細かい仕事が苦手な人が多いです。その辺のやり取りや調整が得意だからスーツ着て仕事してるんじゃないのと個人的には思いますね。
工事期間だけでなく、やると言った、言ってないというトラブルも多いですし、その辺のやり取りは営業の専売特許なのでしっかりヒアリングと調整し工事を依頼する、そして進捗を随時報告するといったきめ細やかな仕事というのが僕ら営業の求められていることだと思います。
不動産にクレームやトラブルは付き物ですが、だからこそ事前にトラブルになりそうなポイントは常に頭に入れて慎重に進めて行きたいものです。