品性 | 代表ブログ | バイリンク株式会社

サラリーマンの時から、もっと言えば物心付いた時からずっと、お金を稼ぎたいと思って生きてきました。

両親への反発やある種のコンプレックスもありましたので、自分の能力や努力を証明する手段が欲しかったわけです。それは別にお金でなくても良かったのですが、目に見えて数字に表れる売上とか収入、利益というものは当時の自分にとってとてもわかりやすくて魅力的に映りました。自分がどれだけ優秀で重要な人物なのか世の中やまわりの人にアピールしたい気持ちがありましたし、沢山の人から尊敬を集めたいと思っていました。

10代と20代はそんなコンプレックスをバネに努力を積み重ねていった様な気がしますし、29才の時に独立して会社を立ち上げましたが、特に最初の何年かは売上を上げる事、規模を大きくする事、わかりやすい成功のイメージを追いかけて頑張りました。

来月から会社設立6年目に入るのですが、今このタイミングで私が何が欲しくて何を求めているかと言うと、売上規模や収入よりもどちらかと言えば品性を磨く事に関心があります。

規模の拡大を捨てるわけでは無いのですが、規模や大きさにこだわって生きているとキリが無いような気がしてきました。上には上がいるし、競争に競争を重ねる事で自分の精神や他人に対する思いやりの気持ちがすり減っていくのは目に見えています。

経営の完成度や生き方のスタイルは数字に表れません。その人の個性や雰囲気なんかも主観的なものですから人と比べるものではありません。でも売上や収入等、数字に表れない部分にこそ会社や個人の個性や魅力が出るのではないでしょうか。

そして品性を磨くその先に更なる規模の拡大が待っている様な予感もあります。

というわけで、6年目のテーマは数字以外の部分にこだわる事です。人からは見えない部分、目立たない部分に品性が表れます。