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梅田で働く不動産屋の日記
塩井の失敗談59 ~初動が肝心という話~
2025-09-16
こんにちは、バイリンクの塩井です。
今回は初動が肝心という話をしようと思います。
京都に来てからすごく感じることであり、大阪とのギャップでもありますが水面下の情報や鮮度の高い情報に対してのこだわりが非常に強いです。
色んな事情や地域性があると思うのですが、エリアの特性としてあまり情報を出回らせない傾向があるように思います。収益不動産はそもそも水面下で動くことが多いという前提を考慮してもすごく顕著というか、極端に情報の鮮度や出回り具合を気にされる方が多いです。
特に売買の営業をしていてそれに対してのやりにくさは感じてはいないのですが、強いて言うなら賃貸付けです。ここはかなりエリア特有の癖が強いなと思います。
結論から言うと賃貸の募集を開始してからの初動が何よりも大切です。もちろんどんな物件だろうがどんなエリアだろうが初動は新規物件で鮮度が高いので反響が多いのは当たり前なんですが、京都の場合は鮮度が悪くなると極端に動きが悪くなります。
ここが大阪とは違います。大阪では初動で非常に反響が多い物件は時間が経ってもあまり勢いは変わりません。もちろん時間とともに少し落ち着いてはきますが、弊社では賃貸の動きが鈍くなれば賃料をすぐに下げるので、案内数が最初多かった物件が時間の経過に伴い急激に反響や案内が減ってくるということはあまりないです。
しかし京都ではこの辺が大きく違うように思います。初動で反響や案内が多く、でも何かしらの理由であと一歩のところで申込みが入らない、そういう状況で賃料をガツンと下げると再度反響や案内が増えてすぐに決まるという弊社の鉄板のスタイルが通用しません。
おっとりとした性格の方が多い県民性故なのか分かりませんが、大阪人のように「これええやん、すぐ申込み書くし借りるわ」と案内後リズム良くとんとん拍子に話が進みにくい傾向があると個人的に感じています。
なので、この町でリーシングを最短でやろうと思うと初動の反響の勢いがあるうちにいかに満室にしてしまうかが肝心です。多少の賃料交渉やその他の諸条件はもう飲んでしまって良いです。下手に値打ちをこいて時間をかけてしまうとあっという間に市場で空気のような物件になってしまいます。
これはある意味、失敗から得られた教訓です。僕は今これで痛い目を見ているのでこのブログを読んでいただいている投資家様や営業さんには「京都はとにかく鮮度、初動が大切」だということを認識して物件の運営をされることをおすすめします。
このブログを書いている最中も早く満室にしないといけないプレッシャーで「なんであんな案内多かった物件が中々満室ならへんねん」と悶えていますが、そんなことを言っていても仕方がないのでさっさと動いて満室にします。
満室になれば非常においしい物件を京都支店ではいくつか仕込んでいるので、ご興味ある方は是非塩井までご連絡ください。