裏表のない会社 | 代表ブログ | バイリンク株式会社

ボクが普段から経営上大切にしている価値観のひとつに「裏表の無い経営」という考え方があります。

不動産業界に限った話ではありませんが、例えば飲食店の場合、厨房やバックヤードのキレイなお店、お客から見えない部分が清潔なお店は良いお店だと思います。
こんなところお客様には見せれないなぁ、という部分が少ない会社がボクの考える良い会社の条件です。

当社でも社内の会話や会議、取引先との商談の数々、お客様から見えていない様々な業務がありますが、全ての会話全ての業務をお客様から見られている意識で行う事を大切にしています。そうすると倫理観や商道徳に反する行為や発言が減っていきますし、商売や仕事に対する姿勢をその都度見つめ直す事が出来ますので、自然と経営のレベルが上がっていくのです。

ボクは販売不動産の原価を隠す事はありません。それを売却した場合の当社の利益がいくらなのか、いくらで購入した物件なのか、聞かれた時は全てお答えします。それを隠す方が何だか恥ずかしいのです。自分の役員報酬や普段どんな風にお金を使っているのか、当社の社員は全員が、社長の給料や使っている経費の金額と内容を知っています。（というか知れます。）
そんな事言いたくない、と自分が思うとすれば、それはあまり良い内容のものではない気がします。社長の給料が高すぎると社員が思うとしたら、それは社長の給料が高すぎるのです。どこか後ろめたいのは自分の経営に自信が無い事の裏返しな様な気がして、嫌なのですね。

もちろん一般的には商品の原価は隠すものです。社長の報酬がいくらなのか社員の方が知っているケースの方が少ないかもしれません。それをフェアじゃないと言う気はありません。あくまでもこれはボクの個人的な方針であり、個人的な信条です。
いつでも誰かに見られている、誰かに聞かれていると思うと恥ずかしい事は出来ませんし、言えません。テクニックや手段ではなく、姿勢や感性。意外とそういう部分で勝負が決まっていく様な気がするのです。