バイリンク通信9月号質問コーナー【経営者として最近の悩みは？】 | 代表ブログ | バイリンク株式会社

今回は番外編です。

社報『バイリンク通信』で僕が社員からの質問に答えるコーナーを設けているのですが、今回は財務責任者の曽川くんから頂いた質問に答えました。

バイリンク通信9月号質問コーナー／財務責任者 曽川裕斗
【経営者として最近の悩みは？】

— 悩みですか。難しい質問ですね。

というのも私自身、もう何年も悩みを抱えた記憶が無いからです。そもそも悩みというものは、自分では変える事が出来ない物事を変えようとするから生じるものではないでしょうか？

代表的なものは他人ですね。それ以外で言えば自分の容姿や家柄等もそうかもしれません。しかし今時家柄で悩むというのも少数派でしょうし、容姿もどうでしょう、大部分は改善可能な様な気もします。

そして、自分で変える事が出来る物事は努力次第でいかようにもなるという事ですから、私は悩むヒマがあれば行動を起こせば良い、という考え方です。まぁしかしそんな話をすると身も蓋もありませんので、悩みというトピックを課題という言葉に置き換えてお答えしましょう。

直近の経営課題は私のメンタル部分です。

前述した内容と矛盾する様ですが、まぁ聞いて下さい。

組織や経営の規模が大きくなると、私の経営判断や行動が業績に跳ね返ってくるまでの時間差が大きくなります。

そして、組織の力学が段々と複雑になっていきますので、ひとつの経営判断や行動がどの様に業績に繋がったのか？因果関係が非常に見えにくくなってきているのです。

昔、もっと小規模で経営している時はひとつひとつの打ち手がどの様に業績に繋がったのか？とてもキレイに見えました。直結している感覚です。この場合はトライ＆エラーもそれほど気を使いません。少々雑な経営でも勢いがあればなんとかなりますし、沢山働けば働くほど業績が上がりました。

しかし、今は経営判断と業績の繋がりが複雑ですので、自分で組織をコントロールしている実感が持ちづらいのです。

昔は結果に一喜一憂しながら改善点を探し、実行するサイクルがスムーズにまわりましたが、現在は現在の状況診断と結果の分析に多くの時間が必要です。また、結果が出るまでの時間が長くなるという事はどこに負担がかかるかと言うと私のメンタルです。

目先の結果に一喜一憂していると大局観を失いますし、結果が出るまで時間がかかるという事はそれまで不安な時間を過ごさなくてはいけません。

売上や利益はもちろん大切なのですが、売上や利益以外の自分の軸や会社経営の社会的意義を問う必要性を感じています。

自分は会社経営を通して、社会や自分に何を問いたいのか？仕事を通してどんな自己実現を求めているのか？外への影響力を増せば増すほど、自身の内面と向き合う毎日を過ごしています。

芸術家の例で言いますと、売れる絵を書くのはアーティストではなく、ビジネスマンです。

しかし、売れる売れないではなく、自分なりの世界観や芸術を追求するのがアーティストです。

ボクはビジネスマンというより、アーティストになりたいのかもしれません。