自己否定と自己肯定感 | 代表ブログ | バイリンク株式会社

「自己否定と自己肯定感」

今回はちょっとわかりにくいテーマかもわかりません。
私達が大きく成長する時には過去の自分を否定して捨て去るという作業が必要です。
自己否定というと中々強い表現になってしまいますが、過去の自分のやり方や価値観等を捨てる事が出来た時に人間は1番成長すると私は思います。

それは他人からの批判や指摘がきっかけになる事もあるでしょうし、理想と現実のギャップに悩む毎日を終わらせたいという気持ちが動機になる事もあると思いますが、いずれにしても今のままではダメだという意識が必要条件です。

このままではダメだ、何かを変える必要がある、という状況で新しい一歩を踏み出すためには今までの自分を捨てる事が必要不可欠です。
しかしここでひとつ難しい問題があります。自己肯定感の低い人は過去の自分を否定する事が出来ません。言い方を変えると自己肯定感の低い人は自己否定の強いショックに耐える事が出来ないのです。

自己否定は強い葛藤と苦悩を呼び起こします。そらそうです、今までの自分を否定する事が簡単な作業であるはずがありません。
しかし自己肯定感が高い、いわゆる自分に自信がある人ほど過去の自分を捨てる事が出来ます。とても逆説的で矛盾している様に聞こえますが、実際にそうです。自分に自信がある人は自己否定も出来るのです。

自分に自信の無い人は何かを捨てる事が怖いのです。結果的に今の自分に何かを足していく作業を続ける事になります。無駄な人間関係や自尊心を削る仕事、常識やルールですらそうかもしれません。とにかく捨てれないのです。そうやって自尊心の低い人は足かせに縛られてしまいます。

自己否定が出来ないという事は他人からの批判にも弱いという事です。上司や先輩からのアドバイスや指摘を素直に受け入れる事が出来ません。自信が無いからムキになるのです。
他人からのアドバイスや指摘を素直に受け入れるという事は過去の自分を捨てるという事ですから、強い葛藤を伴います。そうです、素直さというのは心の強さの事です。しなやかさと言っても良いかもしれません。

ではどうすれば素直でしなやかになれるのでしょうか？頑固さや意固地から距離を置いて自己肯定感の高い人になれるのでしょうか？

巷では成功体験が必要だとか、リスクを取って挑戦する事だとか言われていますね。
まぁわかります。確かにそうだと思いますが、私はなんだか現実的では無い様に思ってしまうのです。

余談ですが、世の中の人間ほとんどの人が自分に自信を持ちたいと思っていると思います。
自分に自信のある人は魅力的でしょう。男からも女からも年寄りからもお客さんからも人気が出ると思います。
それだけ多くの人が渇望しているはずの自己肯定感ですが、何故皆手に入らないのでしょうか？それは手に入れるための方法論を知らないだけだと思います。

育ち方や遺伝なんかも関係あるとか無いとか言いますね。学生の時いじめられていたとか、昔から暗い性格だったからとか。

甘えないで下さい。そんな事を言う人は自己肯定感を手に入れるために何をしましたか？
何か具体的な行動を始めた事はありますか？
おっと少しアツくなってしまいました。
まぁしかし思いは実現するとか言いますが、現実問題思っているだけでは実現しない事の方が多いのです。

私は自己肯定感を高めて自分に自信を持つには高い目標を持つ事しかないと思います。

自分に自信の無い人、自己肯定感が低い人は目標が低いのです。それはどうせ自分なんて。という消極的な姿勢にも通ずるものがありますが、高い目標と本気で向き合う事を避けているのです。

もちろん口で言うほど簡単な事ではありません。高い目標と本気で向き合う事は中々きついです。高い目標と向き合うという事は強いプレッシャーと向き合うという事です。
辛いです。苦しいのです。低い目標に甘んじている方が楽です。

自分で自分を追い込む時もあるでしょう。出来もしない様な事を約束する事もあるかもしれません。土日とか深夜とか言ってられないかもしれません。誰かを傷付けたり不誠実な事をやらないといけない事もあるかもしれません。

それだけ苦しい思いをしてまでも、自信を手に入れたいか？強いプレッシャーやストレスと引き換えに成長したいと思うか？
人生というのは結局の所、シビアなトレードオフの連続なのです。