社長ブログ
有言実行と不言実行
2025-01-27
有言実行と不言実行
有言実行が良いのか不言実行が良いのか。永遠のテーマですね。
最近の流行りではどちらかと言えば有言実行がトレンドかもしれません。不言実行は自信がないのだとか、必ず達成するという覚悟や積極性が足りないとか言われる事が多く、達成したい目標があるなら口に出してそれを現実にするために努力する事が美徳、の様な価値観でしょうか。
しかし日本古来の価値観ではどちらかと言えば不言実行の方に分がありそうです。口に出さず黙って仕事する事が尊いとされる感覚も理解出来ます。
私は目標を達成出来るなら有言実行でも不言実行でもどちらでも良いと思います。実行出来るなら口に出しても出さなくても同じです。私の感覚では有言実行とは口に出してリスクを取らないと達成出来ないほどのギリギリの目標をクリアする手段ではないかと思います。口に出さなくてもクリア出来る程度の物事ならわざわざリスクを取って口に出す必要はありません。(話題作り等他の目的があるなら別ですが。)
口に出すという事はそれだけ難易度の高い事に挑戦する意味合いがあるという事です。
その目標に本気で向き合うから成長もするし、本気で向き合った結果達成出来なかったとしてもその本気度や覚悟の強さに応じて周りからも尊敬されたり評価されたりするはずです。
しかしなんでしょう、最近はとかくビッグマウスと言いますか出来るかどうかわからない事、大してやる気の無い事でも大口叩いておけば何とかなる、みたいな軽薄な風潮を感じます。覚悟や本気度というよりも話題性や目立つ事を優先しており、頑張ったけど出来ませんでしたという事に何の抵抗も無い様な態度が見え隠れするのです。報告があればまだ良い方で大口を叩いた結果の報告すら無い事もあるのはこの風潮の大きな弊害ではないでしょうか。
人間の発する言葉というものはそんなに軽いものでしょうか。覚悟や本気とはそんなに日常的に使うものなのでしょうか。
嫌な言い方ですが、有言不実行は嘘付きと何が違うのでしょう。私にはわかりません。
嘘付きになりたくないから必死に工夫したり努力するのが有言実行の正の側面。とりあえず目立っておけば良いという感覚は有言実行の負の側面です。
人生は使う言葉によって作られていくと思います。想いや考えが現実を作っていく様に口から出た言葉が自分を高い場所にも低い場所にも連れて行ってくれるのです。
血の通った有言実行は自分を高い場所に連れて行ってくれるでしょう。