奉仕の心と自己犠牲 | 代表ブログ | バイリンク株式会社

〈奉仕の心と自己犠牲〉

人は自分以外の誰か（何か）のために頑張る時、1番力を発揮する動物だと言われています。

その対象は国や会社、家族や恋人でも誰でも良いのですが、自分のためだけに頑張っている人には届かないレベルを超えるために重要なのは奉仕の心と自己犠牲だと思います。

奉仕の心とは見返りを求めない心という事です。見返りを求めずに善い事を行うのが奉仕の精神なのですが、言うのは簡単ですが実際に行動に移すのは非常に難しい概念と言えます。何故なら私達が生きている世の中で、特にビジネスは本質的には見返りを求める活動だからです。

商品やサービスの対価としてお金を頂くという行為自体が見返り前提であって、見返りを求めるのがビジネスですから、ビジネスと奉仕の心というのは何も意識しなければ両立しにくい概念でしょう。

しかし、だからこそ奉仕の心というのが大切になってくるのです。奉仕の心を武器にすると言うとなんだか見返りを求めるニュアンスが出てきてしまうのですが、見返りを求めず、自分以外の誰かを立てるために努力する人は結果的に見返りを得る事になります。逆説的ですが、自己犠牲を厭わない人は社会的にも物資的にも成功してしまいます。多くの物を得たいなら、多くの物を捨てる必要があり、どうもそれがこの世の中の普遍的なルールである様な気がします。そして捨てる必要があるものは、短期的な幸せやプライド等、本能に根ざす欲求全般です。

生きたい生きたいと思って生きる人はあまり良い生き方が出来ないのと同じで、信念のためならいつ死んでも構わないという生き方は良い生き方だと私は思うのです。とても皮肉ですが。

奉仕の心や自己犠牲の精神は私達が持っている潜在的な能力を発揮する非常に強いエンジンになります。昔の人はそれをよく理解していたのかもしれません。

人のために生きる人は強く、自分のために生きる人は弱いのです。