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梅田で働く不動産屋の日記

塩井の失敗談 ~保証会社の条件付き承認編~

2023-04-04

こんにちは、バイリンク塩井です。

本日から私の仕事での失敗談を赤裸々に書いていこうと思います。

 

 

本来自分の失敗を書くなんて恥ずかしいと思うのが一般的かもしれません。

ただ、現場の第一線で働く営業マンのミスというのは、意外と需要があるのではと考えます。

僕のこのブログを読んでくれてる同業の方には、今後同じような失敗をしないよう参考になりますし、お客様は物件を購入する際、借りる際、どういった点が後々クレームに発展するものになるのか事前にしっかり見極めるポイントになります。

 

 

また、僕自身の忘却録にもなりますし、こうやってあえてミスをさらけ出すことで自分への戒めにもなりますね。そういう意味もあり、徳川家康の「しかみ像」を今回のブログの画像にチョイスしています。「しかみ像」は諸説ありますが、三方ヶ原の戦いで家康が武田信玄に敗れて敗北した際にあまりの恐怖に脱糞し、慢心の戒めに描かせた話は有名ですよね。

一営業マンのブログにそこまでの壮大な物語はないですが、我ながらセンスのあるチョイスだと自負してます。

 

 

まあ第一弾ということもあり、今回はあっさりと書いていこうかなと思います。

どういったミスかというと、タイトルにもあるように、「保証会社の条件付き承認」で契約書関係の書類の数字を間違えてしまいました。

 

 

賃貸の保証審査において、そもそも条件付きで承認が出る事は少ないのですが、今回条件の内容が「敷金三カ月分の担保」という内容でした。元々契約内容としては、敷金は一ヶ月だったのですが、保証会社の審査で敷金三カ月の担保が条件として付いた時点で、契約書の敷金も三カ月に変更しないといけなかったのです。

 

 

僕はその変更をせずオーナー様と客付け業者様にその間違った契約書案を送ってしまいました。さらに、その契約書内容を元に決済明細や送金明細を作ってしまっていた為、連動してミスが広がってしまうという結果になりました。

 

 

そもそも敷金三カ月を担保にするんだから、普通は契約書の敷金のところも書き換えるだろうと思われるかもしれませんが、これには訳があるんです。

 

 

ミスにつながった理由としては、保証会社の担当から電話で、口頭ベースで承認の内容を聞いてしまったことです。「塩井さんすみません。承認はでましたが、条件付きになります。敷金三カ月分を担保にしていただきます。もちろん滞納等なければ明け渡しの際にお客様にお返しします。」といた内容の電話でした。

 

 

これを口頭ベースで聞くとどうでしょう。まるで、保証会社に敷金の三カ月分を別で預けるように解釈してしまいませんか。もちろんベテランの営業の方や普段テナントの賃貸仲介ガッツリやられている方はその話し方をされても本来の正しい意味での解釈をされるのかもしれませんが、ベースの知識や経験がまだ乏しい営業からすると表面上の言葉のまま捉えてしまい、間違えてしまうように思います。

 

 

特に僕のように理屈っぽい性格で論理的に物事を判断しがちな人は要注意です。基本的に人間なんて文章ならまだしも、大抵話すときは感覚です。日本語が正しいか、矛盾したことを言ってないか、論理的に話せているかなどあまり深く考えてません。

 

 

不動産関係の業界というのは本当にいい加減な人が多く、良い意味でも悪い意味でも雑なんですよね。もちろん自分のミスを棚に上げる気はないですが、僕自身不動産業界の経験はまだまだ浅いものの沢山それで痛い目を見てきました。

 

 

少し愚痴っぽくなってしまいましたが、話を戻します。

そもそも敷金は賃借人から賃貸人に払うもので、返すにしてもそれは賃貸人からするものです。明け渡しの際に滞納がないか、通常の使用ではありえない使い方をされて原状回復に通常以上の費用がかからないかなどを判断し、何もなければ原則賃貸人から賃借人にお返しするのがルールです。

 

 

なので、今回の保証会社の担当の「滞納等なければお客様に返す」という言い方だと、なるほど保証会社が返すということは賃貸人に支払う敷金を一ヶ月から三カ月に増やすのではなく、初回保証委託料と敷金三カ月分の金額をまた別で担保として保証会社に払うのかという解釈をしてしまい、契約書上の敷金を一カ月のままにしてしまう可能性は僕でなくてもあるのではないでしょうか。

 

 

本来の正しく丁寧な説明の仕方だと「敷金が現状一ヶ月ですが、三カ月に変更していただき、その敷金を弊社が担保にします。明け渡しの際に、滞納等があれば担保なので、もちろん弊社が賃貸人より優先して回収することになりますが、何も滞納等なければ敷金から回収する事はありません。」となるかと思います。まあここまで丁寧な説明をしてくれる人なんてどこの世界にもあまりいないですが。。。だからこそそういった説明の違和感に気づけるだけの知識と経験のストックは必要ですね。

 

 

もちろん、保証契約書を印刷する用の登録フォームで綺麗な文章として条件内容は出てくるのですが、僕個人の業務フローでは「契約書の作成」→「保証契約書の印刷用登録フォームにログイン」ですので、その条件が正しい文章として出てきたときには既に契約書案は関係各所に送ってしまってるということなんです。

 

 

また契約条項が文章でサイト上に出てくるといっても、そこに三カ月分の文言はなく、賃料や敷金などの各項目上の「敷金」の部分が三カ月分の数字になっているだけです。保証会社の人が入力した項目だから間違いないだろうと保証契約書上の敷金の数字までしっかり確認しなかった自分の慢心から起こったミスですね。そこを先に確認していたら、あれ?なんか敷金の数字でかくない?なんで契約書の数字と違う内容で登録されてるの?と気づいたのですがこれぞ慢心ですね。

 

 

さて、あっさりと言いながらここまで長々と書きましたが、

今回の教訓は、自身の分かっているという慢心を捨て、業界独自の知識のインプットと現場での経験数を増やすべしです。

 

どこの業界もそうですが、特にこの業界でミスを少なくやっていこうと思うとやはり圧倒的な知識や経験は必須だと考えます。業界の言葉が統一されていないことが多いので、今この人が発している言語本来の意味だとこうだけど、前後の文脈や状況を考えるとたぶんこのことを言っているんだろうなと推測する力は現場で経験を積んで、正しい知識を沢山入れないと身につかないです。もちろん動く金額が大きいため書面上はしっかりしているのですが、口頭ベースだと本当に適当です。

 

 

なので、前述の教訓を胸に僕もこれからまだまだ成長しないといけませんね。

 

 

ここまで、お読みいただきありがとうございました。

定期的にシリーズとして書いていくので、またこいつミスってんなと面白おかしく読んで貰えたら嬉しいです。


テーマ名
ページ作成日2023-04-04

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