社長ブログ
稼げる会社の条件
2022-09-20
成果主義、実力主義という言葉が流行りだしたのはいつからなのでしょうか。ボクが若い時に求人雑誌(当時はまだ雑誌が主流でした。)を見ると目ぼしい会社は大体成果主義とか実力主義というキャッチフレーズが並んでおり、「やればやるほど稼げる!」みたいな耳障りの良い?言葉が並んでいました。
そして、声高く成果主義を謳っている会社に入社して、実際に稼げた経験はボクにはありません。
もちろん世の中広いですから成果主義とか言ってる会社の中には良い会社も沢山あって稼げる会社も中にはあるのでしょうけども、少なくとも日本で成果主義という言葉を前面に出している会社で稼げる会社は1割もありません。断言します。
稼げるというのがどの位かにもよりますが、普通の感覚なら年収800万円以上でしょうか。平均年収500万円の会社は稼げる会社とはちょっと違うと思います。
成果主義とか実力主義というのは社員1人1人の頑張りや才能への依存度が高い会社という事です。裏を返せば会社としての教育とかマネージメント、マーケティングが弱い会社が経験上多いです。そしてそういう会社は大体固定給が低いですね。
しかしボクのつたないサラリーマン経験でわかった事は、個人の能力だけで売上を上げる事はとても難易度が高いという事です。
会社からの援護射撃が無くてもドンドン仕事を取ってくる社員はハッキリ言って天才です。100人に1人もいないでしょう。99人の人は良い会社に入れば稼げるし、良くない会社に入れば稼げない人です。それが普通ですし別に悪い事ではありません。世の中そんなに甘くないんです。
ピータードラッカーも言ってます。マーケティングの失敗はセールスで取り返せません。
マーケティングが強い会社はどこの誰にどんな商品をどんな方法で売るのか、コンセプトがハッキリしています。それに合わせた広告宣伝や顧客層に合わせたメッセージもハイレベルな物を用意していますから、見込客が営業マンに接触した時点でかなり見込度が高い状態になっており、また商品力も強かったりしますから成約率が高いです。更に接触出来る見込客の数自体も多い会社がボクの考えるいわゆる稼げる会社です。
稼げる会社のもうひとつの条件は人のマネージメントが強い会社です。ボクの考える良いマネージメントは「社員に対して具体的かつ的確な指示を出せる」「社員が悩んでいる時にインスピレーションを与える事が出来る」このふたつが揃っているマネージメントです。これがまた難しいんです。これが出来るマネージャーは1万人に1人です。
マーケティングもマネージメントも弱い会社が成果を上げるには営業マンが頑張るしかありませんから、必然的に歩合率が高くなります。これが成果主義、実力主義の真実です。
言い換えれば、本来であれば会社が背負わなければいけない責任を社員に転嫁させている状況ですが、経営陣に能力と覚悟が無ければそれも仕方ない事なのかもしれません。
まぁしかし良い会社、稼げる会社でも社員の努力や資質によって給料や報酬は変わりますから、成果主義である事は間違いないのですけど、良い意味で成果主義という言葉を使っている会社は確率的にはかなり低いと言わざるを得ません。多くの成果主義は無責任なほったからしノーマネージメント主義です。
私も10年程サラリーマンの時期がありましたから、多くの反面教師に出会ってきました。
ほとんどの会社にはインスピレーションを与えてくれる上司はいません。集客も弱くビジネスのコンセプトすら曖昧です。働く場を提供するだけ。それは稼げる会社ではありませんね。
ちょっと文章がしつこくなってしまいました。久しぶりのブログなのでご容赦下さい。
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