社長ブログ
教育と主体性
2023-10-30
先日、モンテッソーリ教育という教育法の幼児教室に娘を連れて行ってきました。
詳細は割愛しますが、モンテッソーリ教育というのは子供の自主性や主体性を尊重して、人生の様々な局面で、自らの力で選択し決断出来る人になってもらおうという教育法です。有名なところで言えば藤井聡太氏やジェフベゾス氏等、いわゆる天才と呼ばれる人が受けている可能性が高いとされている教育法です。
その教室で先生と面談して思わず言ってしまいました。「それは当社の教育方針と酷似しています。」と。そうです。幼児教育とか言いますが、考え方は大人も子供も同じなのです。
私、常々思うのですけど、多くの会社は従業員をバカにし過ぎです。従業員はそんなにアホではありません。教育とか研修とか行って価値観やら理念やらを押し付けて、やれ朝礼だ会議だと手取り足取り、箸の上げ下げの如く愛社精神や忠誠心を育てようとしています。とても愚かな事です。
まぁしかしこれは人それぞれ考え方がありますし、100社あれば100通りの価値観がありますので押し付ける気はありませんが、私は自分の主義主張はハッキリしておきたいのです。
私の考えでは社員はほぼ例外なく会社に何らかの貢献をしたいと思って入社してきます。自分の力を会社のために世の中のために使いたい、出来る限りの貢献をして活躍したいと全員が思っているはずです。しかし、会社が、世間が、競合他社が邪魔をするのです。
その邪魔者から社員を守ってあげるのが会社の責任だと思うわけですね。具体的には社員の努力と成果を結び付ける仕組みを作る、競争に勝てる戦略を立てる、社会的に意義のある事業を行う、といった所でしょうか。
もちろん社員が壁にぶつかった時は一緒に考えて手伝ってあげないといけません。それは子育てと一緒です。大人も子供も自分の力で出来る様になりたい、成長したいと思う気持ちは同じなんです。伸びよう伸びようとしている勢いを止めてしまうのは親や学校の先生はじめ、周りの大人です。失敗する事がわかっていて見守る時も必要でしょう。「これをしたい」「こうしたい」を尊重してあげないと次第に親の顔色ばかり伺って親の喜ぶ事しかしない人に成長してしまいます。子供がジーパンを履きたいと言っているならジーパンを履かせてあげましょう。子供も大人も個性や「こうしたい」という自主性にはかけがえのない価値があるのです。決して潰してはいけません。
モンテッソーリ教育では小さな子供も意思を持った1人の人間として扱うのですが、多くの会社は社員を1人の人間として扱っているのでしょうか?ボクは疑問です。もちろん組織ですからルールは必要です。大人になればマナーやエチケットも知らないではすまされない場面が多くなってくるでしょう。
しかし、社員は自分の頭で考えているのです。指示や命令をされなくても、押し付けられなくても、会社に貢献するために自分はどうするべきなのか?と。
ちなみにこういう事を書くと、「そうでない社員も一定数いるのではないか?」という意見が出てくると思います。こちらから口うるさく言わないとサボろうとする人もいるはずだと。
まぁそれはもしかするとそうかもしれません。しかし、それは良いのです。それも世の中ですしそれも会社です。
ただ、我々が非常に恵まれているのは、その様な生来のサボり病の人は少数派だという事です。私はそういった人の存在は会社組織におけるスパイスとして位置付けているのですが、要所要所で良い仕事してくれるのですよね、これが。
社員教育、社員教育!と言う前に社長である自分が十分勉強しているのか?正しい在り方を追求出来ているか?自問してみるのが良いかもしれません。自戒の念を込めつつ。
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