社長ブログ
量か質か
2025-06-23
量か質か
質より量、量より質、昔から議論されている永遠のテーマです。量が質を生むという言葉もありますし、特に営業畑でよく使われる表現かもしれません。
ボクや当社を含め不動産業界や営業の世界では伝統的に量を重要視する文化がある様に思います。仕事の質よりも仕事の量、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるという考え方ですね。営業における訪問数やチラシの枚数、最近ではインターネット広告の掲載数でしょうか、やたらと数や量を気にする感覚を肌で感じます。
しかしどうでしょう、今の時代質より量の営業で成果は出るのでしょうか。私はちょっと難しいと思います。昔はチラシでもDMでも反応率が良かったので、質が多少悪くても沢山やっていれば一定の割合で案件が生まれていましたが、今は競争環境が悪化しており、質の悪い営業では100かける0は0、みたいな状況を作り出してしまう可能性が高い様な気がします。
個人的にも質の悪い営業や質の悪い広告宣伝物が届くのは迷惑ですから、自分ではやりたくないというのも理由のひとつです。テレアポとか変なチラシとかとにかく数をこなせと会社から指示されているであろう営業活動はする方もされる方もとても疲れますね。私も経験があるのですが、成約率の低い営業手法を日常的に続けているとモチベーションとモラルが低下してしまいます。
という事で私は最近は特に量よりも質を意識する事の方が多いです。もちろん数が必要な種類の仕事もありますし、ボリュームが少ないと話にならない事もありますが、量はおそらく他の会社も意識してますから量の戦いになるとお互いに消耗戦になる事は目に見えています。なので工夫して質、もっと言えば成約率を高めるやり方を採用する様にしているのですが、これが難しいのです。
昔みたいに一日50件飛び込んでこい!みたいなやり方、楽ですよ。頭を使って営業先を選んだり営業手法を考えたりすれば訪問数は激減しますが、おそらくそちらの方が成果は上がると思います。考えるのしんどいですけどね。
しかし若くて体力のある人が量の限界に挑戦する事はとても意義のある事ですから、否定しませんし、素晴らしい事だと思います。ただ、レベルが高くなってくると質より量の営業では思ったより早く限界が来る実感があります。